「彼女たちの話」の主人公は、女子中学生のミク。男子生徒と衝突し悔しい思いをしたミクは「強くなりたい」と思い、近所のお姉さんからアクションを学び始める。同じ頃、就職活動で「彼氏はいるのか」と聞かれ、OBに「女って時点で就職は不利」と言われた姉チカは、SNSで共闘をうたう女性たちに救われ、自身も動画サイトで発信を始める。こうして姉妹は女性の権利のため力を合わせて活動するのだが、近所のお姉さんやミクの塾の先生の不遇が何も変わらないこと、自由気ままに生きているもう1人の姉ウナが起業に励んでいること、男子生徒がミクの体調を気遣った際にそれを受け入れなかったことなどにモヤモヤを募らせていく。
高校生の洋子は結婚を目前に控えた兄・健治が、美沙という女性と浮気をしている現場を目撃する 。衝動と好奇心に突き動かされて美沙と対峙した洋子は、美沙の独特の柔らかさと強さ、脆さに惹かれていく。
シネマ・ジャック&ベティで12月18日から24日に先行上映され、2022年1月29日から全国で順次公開される「誰かの花」。鉄工所で働く主人公の孝秋は、薄れゆく記憶の中で徘徊する父・忠義と、そんな父に振り回される母マチのことが気がかりで、実家の団地を訪れる。しかし忠義は、数年前に死んだ孝秋の兄と区別が付かないのか、孝秋を見てもぼんやりとうなずくだけだった。そしてある日、事故が起こる。団地のベランダから落ちた植木鉢が住民に直撃し、救急車やパトカーが駆け付ける騒動となったのだ。父の安否を心配する孝秋だったが、忠義は何事もなかったかのように自宅にいた。しかしベランダの窓は開き、忠義の手袋には土が。一転して孝秋は父への疑いを募らせていく。