昭和初期、京都・島原の廓を舞台にして、玉割り人と呼ばれる女仕事師の悲哀を描く。原作は三木孝祐・作、松森正・画の同名劇画。脚本は「生贄夫人」の田中陽造、監督は新人・牧口雄二、撮影は塩見作治がそれぞれ担当。
昭和初年、京都・島原。当時、遊廓に売られて来た未通女に性技の基本を教え、娼妓には特殊な性技を仕込むセックスの師匠がいた。廓では、彼らを称して“玉割り人”と呼んだ。その玉割り人の中でも、ひときわ美しく、性技にたけた、ゆきという女がいた。ゆきは廓の女たちに値をつけるのが毎日の仕事だった。ある日、仕事を終えて帰る途中、警官に追われているアナーキストの森から拳銃をあずかった。妓楼扇屋の娼妓小園の足抜きに失敗した大工の六造が捕まった。扇屋の主人万吉は二人の仕置きをゆきに一任した。六造は小園に誘惑されて足抜きしたと言いはり、自分の非を認めない。ゆきは六造の生爪を...
享和元年、悪の巣窟である壕外の大掃除に乗り出した西尾藩の新任町奉行・望月小平太は…。裃袴拒否の不良町奉行役の仲代達矢を初め、中谷一郎、岸田森、小沢栄太郎、殿山泰司、天本英世と芸達者なキャストが演技を競う傑作ドラマ。後に映画化されたのが市川崑監督の『どら平太』。