好みの女をモノにしては逐一ノートに書きとめる・・・。そんな男が罠に落ちた連続殺人事件をめぐる、グロテスクでビザールなエロティック・ミステリ。途中で視点がまるっきり交替する大胆な構成も奇々怪々。原作者戸川自ら準主演、銀巴里の歌手として丸山(美輪)明宏も登場。シューマンの歌曲「流浪の民」が実に効果的に使われている。
1969年4月7日から1974年9月30日まで(全287話)。
京都に住む大学教授の戸田とゆう子夫婦は、二回りも年が違うがとても仲がいい。ある日、夫の用事で出版社の町田と会うために上京したゆう子は、とあるブディックで何かに憑かれたように万引をしてしまう。店員に見つかったゆう子は、東京に住むかつての同級生、邦子の住所と名前を言ってしまう。数日後、邦子から脅しの電話が入り、夫が北陸に講師として出張する火曜日に上京することを命じられた。邦子は館と呼ばれる高級娼婦館へ強引に連れて行った。美しく貞淑な人妻のゆう子に嫉妬する邦子は、彼女を堕とすことを計画していた。品のいい紳士がゆう子を指命すると、抵抗する彼女を無理矢理に犯した。呆然とするゆう子は、京都に戻っても、館のことが忘れられず、夫との交りにも異常に興奮してしまう。ゆう子は、火曜日のたびに上京するようになった。“火曜日の女”と客の評判となったゆう子は娼婦の生活に酔った。...