結婚十年目を迎え、拓郎、好乃夫婦の仲はすっかり冷めきっていた。好乃は病気にとりつかれたように次から次へと男を変え、危険なアバンチュールに熱中。嫉妬に燃えた拓郎は、なんと好乃の愛人・信一を同居させる…。
めくるめく屈辱のなかで男の臭いにむしゃぶりつく…。我慢できない、未亡人の悲しい女の性(サガ)!
主役の喪服姿に涙を隠し女の性に溺れ込んでゆく未亡人に、円熟味の増した宮下順子が、その未亡人のセックス体験を底辺に藤井克彦監督が鋭い演出で、虚飾に満ちた人間どもの愚かさをリアルに描く。
丸菱商事のOL・桐野しのぶ(中川梨絵)は上司の織部の紹介で見合いをした。相手は織部の知人、楠見。楠見はしのぶをマンションまで送ると、恋人の英子(宮下順子)のアパートへと向かった。それから数日後、しのぶの欠勤が続いていた。織部はしのぶのマンションを訪れ、楠見との縁談を持ちかけるが、しのぶは楠見の女性関係を理由に断るのだった。帰ろうとする織部をしのぶはひきとめると、毒入り紅茶で織部と無理心中しようとうする。しのぶは織部への想いを告白すると、ドアの内側から錠をかけ、その鍵を窓の外に捨ててしまう。織部はしのぶの異常さに気付いたが、逃げ出すことができない。そして、ふたりだけの生活が始まるのだった…。