昭和初期、大木戸一家の若松組組長の若勇こと若松勇次郎は、喧嘩早さが災いし、三年の懲役に服することになった。そのため大木戸一家の跡目を弟分の川田に譲り、服役後も川田の右腕となって働いていた。一方、愚連隊あがりの監獄一家は若勇の縄張りを狙っている。一味の甘言に乗せられた川田は、やがて闇討ちにあう。若勇の怒りが爆発、監獄一家に殴り込みをかける。
花田秀次郎は、七年ぶりに出所して浅草に帰ってきた。浅草は、皆川一家と東雲一家が争っていた。秀次郎は、義兄弟の風間重吉が代貸を勤めている東雲一家に草鞋を脱ぐ。秀次郎は重吉から、かつて愛し合った芸者の雅代が皆川の後妻になったと聞く。重吉は何か心配そうだった。親分の下河原重蔵が、大陸浪人の山村にそそのかされて皆川一家の縄張りに手をのばし始めたからだった。皆川一家は、皆川や代貸・梶の巻返しも空しく、劣勢が目立ってきた。皆川一家の子分数人が東雲一家に袋叩きにあった日、皆川の息子・誠吾は一人で下河原に斬りかかったが、重吉に押えられる。そして身柄受け渡しを求めに来た梶と共に、激しい私刑を受けた。見かねた秀次郎は、下河原に許しを乞うた。その夜、渡世の義理から皆川を斬った秀次郎は、上野剣一家の剣持に後事を託すと浅草を去った。一年後、旅から戻った秀次郎は、皆川の墓前で雅...
大友柳太朗、大木実をはじめベテラン揃いのキャスト陣を、映像の仕掛け人・工藤栄一がダイナミックに演出した大型時代劇。
復興途上の頃の沖縄。戦災で亡くなった両親の後を継ぎ運送会社を経営する与那嶺ゆりは、母親の郷里新城村落の悲惨な状況を知り立て直そうとする。しかし、悪らつな岩松組は村落にあるスクラップに目をつけて妨害を仕掛けてくる。東京でイザコザをおこして沖縄にやってきたやくざ・中上鉄は岩松組の客分として迎えられるが、岩松組の卑劣なやり口に反発し、ゆりに力を貸す。
博徒中万組の中田万造とグレン隊東京地下警察会長黒岩元が手打ち式を行った日、忍朝二郎は、中万から黒岩を叩くよう依頼されたが、失敗に終り、命を落した。元凶を黒岩とみた忍鉄也、銀二郎、健三の三兄弟は、この手打式の会場に殴りこんだ。その不敵な面魂は、強く中万の胸に残った。十数年のち、中万は関東総代となり、黒岩はグレン隊の大組織東京クラブのボスにおさまっていた。十数年前の手打式も水泡にきして、今は暗黒街で牙を競い合う中万と黒岩。そんな中万が九州榊組で鉄也、銀二郎、健三の兄弟に再会した。折りしも、中万の長男勝雄が人気歌手三条早苗のアトラクションをやろうとして黒岩組の手で邪魔だてされた事件がもちあがっていた。この処理を頼まれた兄弟は彼らの父の通称であった「成金一家」の再興を条件に、黒岩傘下のシマを次々と奪っていった。黒岩組にとっては今や勝雄に代ったこの兄弟の存在が...
明治末期、新刑法制定の頃、浅草荒政一家の親分政五郎はこの機会に引退を表明、跡目を三名の幹部のいずれかにゆずることに決意する。政五郎は本家の跡目相続と同時に、三人を分家させ縄張りを分け与えた。だが、一家を思う心は三人三様、荒政一家の全縄張りを狙う他の一家との闘いも絡んで、血で血を洗う激しい争いが持ち上がっていく。
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四国八十八ヶ所の霊所めぐりに旅立った真海。瀬戸内海を航行中、壮士・山南鉄太郎の人柄に接してその男ぶりに惹かれる。真海は途中、道を誤り断崖に囲まれた漁村に迷い込んでしまう。遠洋漁業に生活の糧を求めるこの村は男たちが皆遠い外国へ出ているため、女ばかりであった。真海は一夜の宿を未亡人・おみねの家に得ることになった。朝、血政社という海賊7人組が村に侵入。やがて近くの鬼子島の本拠から幹部数名がやってくるが、なんとその中に山南鉄太郎がいた。血政社は政治結社を標榜していたが、実態は若い娘を海外へ売り飛ばす卑劣な海賊の集団だったのだ。海賊に戦いを挑む真海は、一度は敗れ捕らわれるも計略をめぐらせて7人組を一人ずつ捕らえて駐在に引き渡した。村に平和が戻ったかに見えた。しかし、警備が手薄な祭りの夜、7人組はダイナマイトを置土産に逃亡する…。
トップモデル・秋子は、過去の古傷をネタに執拗に男から脅かされていた。ある日、秋子と男は夜行列車の中で口論を始め、男がはずみで転落死してしまう。