好みの女をモノにしては逐一ノートに書きとめる・・・。そんな男が罠に落ちた連続殺人事件をめぐる、グロテスクでビザールなエロティック・ミステリ。途中で視点がまるっきり交替する大胆な構成も奇々怪々。原作者戸川自ら準主演、銀巴里の歌手として丸山(美輪)明宏も登場。シューマンの歌曲「流浪の民」が実に効果的に使われている。
英文学者沼波敬吉は、昭和十三年大連で妻須賀子と結ばれた。須賀子は貞淑な妻だった。敬吉は倖せに酔い、須賀子を相手に文学論をぶち、芸術を語った。敬吉にはそれが得意でもあったのだ。だが、須賀子はそんな話には無頓着であった。それを知ってからの敬吉は、自分の学問への理解と励ましを妻に求めるのをやめた。そして、醒めたもう一つの眼で妻を見るようになった。結婚して五年程たったある日、友人の小説家田所が大連の敬吉を訪れたとき、須賀子が田所を誘惑しようとしたのを見て、敬吉は妻の肉体の深い淵にもう一人の女の影が生きていることを知った。終戦の混乱で、大連の日本人の生活は苦しかった。須賀子も社宅で小料理屋を始めた。客の中には須賀子めあてに来る人も多かった。的場、瀬川もそんな客であった。潔癖な敬吉は以来、須賀子を抱くことを拒絶した。昭和二十二年金沢に帰国した二人は、須賀子が小料...
織物の図案を書いて生計をたてる相沢知子と、名もない小説家小杉慎吾、それに慎吾の妻のゆきとの、奇妙な関係はもう八年も続いている。そんな長い年月、知子とゆきは一面識もなかったが、お互いが認め合い、慎吾は江の島の自宅と、東京の知子の下宿を、一週間に二度づつ往復していた。ところがこの奇妙な関係も、知子がお得意先で偶然出逢ったかつての恋人、木下涼太の出現によって、亀裂を生じはじめた。彼は、仙台で開業医をしていた知子の夫佐山が、市会議員に立候補した時アルバイトに来ていた学生で、知子はこの涼太と不倫の関係を結び夫のもとを離れたが、その結末は破局に終ったのだった。あれから八年、知子は、慎吾との新しい生活に入っていたが、涼太は小さな広告代理店に勤め貧しい生活を送っていた。知子は自分が彼を陥れたと、自己嫌悪に悩んだあげく、ふたたび二人は昔の関係に戻った。慎吾の目を盗んで...
江戸時代後期の文化年間、当代一の人気役者、坂東三津五郎(映画では三寿五郎)の妻でありながら、男ごころをそそる美貌と性的魅力でさまざまな男たちと関係し、前代未聞の“間男番付”なるものまで売り出されたほどの女、竹本小伝の性遍歴を描く。林美一の「あんばいよしのお伝」を原案に、脚本は星川清司、監督は「ナオミ」の高林陽一、撮影は稲垣涌三がそれぞれ担当。
江戸末期、「あんばいよし小伝の好」と題する間男番付が売り出され、江戸っ子たちをビックリさせた。その女とは、人気役者、坂東三寿五郎の若い女房で、女義太夫竹本芝桝の弟子だった竹本小伝だ。番付によると、彼女の間男の数は、実に五十三人。“あんばいよしのお伝”なるニックネームをつけられ、江戸中の大評判。彼女の噂に、周囲の者は心配の様子だが、当の小伝はどこ吹く風と平気な顔。亭主の三寿五郎も人気役者の貴祿を見せて、表面は平気...
『キイハンター』 (KEYHUNTER ) は、日本のテレビドラマ。
国際犯罪者の天国・スパイの甘い猟場ともいわれる大都会東京に架空の国際警察特別室を設定して、室長の村岡だけが知っている6人の冒険者・キイハンターが平和をおびやかす組織・陰謀・悪と戦う活躍を描き、どんでん返しを含むストーリーや絶妙のチームワークと、千葉真一のアクション・スタントで大ヒットした東映アクションドラマの代表作である。制作はTBS・東映。
1968年4月6日から1973年4月7日の毎週土曜日21:00 - 21:56に放送され、全262話で最盛期には視聴率30%を越えていた。
レギュラー出演者
キイハンター
黒木鉄也 - 丹波哲郎
元国際警察外事局諜報部員。国際警察特別室特殊スタッフという肩書きは村岡以外の国際警察員は誰も知らない[11]。村岡の元同僚だったが、人間味のない組織...
北九州を舞台に、夫に蒸発された女性が仲間に助けられながら自立していく姿を描いた作品。出演は吉永小百合、八代亜紀、風間杜夫ほか。
大胆なイメージチェンジを期して、耐える女から才気闊達女へ──新境地開拓に情熱を注いだ名女優・吉永小百合が、行動力満点の快活ヒロインにチャレンジした奇想天外の傑作喜劇です。
物語の主人公は、売れっ子ホステスから貿易商社の三代目夫人に収まった山岡ゆきという女。玉の輿に乗って我が世の春を謳っていたが、ある日突然、夫の駿介が、多額の借金と他の女に産ませた男の子を残して蒸発してしまった。人一倍したたかで根性のすわったゆきは、嘆き悲しむどころか、早速、夫の消息を追って九州へ。道中、つかず離れず追ってくるのは女の借金取り立て屋とトッポイ感じのスリ兼テキヤのお兄イさん。やがて三人は文字通り三人四脚で九州へ同行。詐欺とペテンの花を咲かせて、騙...
映画化困難といわれた吉行淳之介の同名ベストセラー小説を原作に、中平康が多彩なテクニックを駆使した衝撃の像化!
「嫁入りにさしつかえるから、封切り前に辞表を出す」と公開当時日活女子社員が申し出たという、「ヘンタイ性愛」映画。
【ストーリー】化粧品セールスマンの伊木は、夜のマリンタワーで見知らぬ少女に声をかける。名前を明子というその少女は、全身をこわばらせ、苦痛に訴えながらも伊木と結ばれた。セーラー服を着た明子は、あどけない表情で「早く失くしたかったの」と呟き、彼に「あたしの姉さんを誘惑してひどい目に遇わせてほしいの。そしてそのことをあたしに教えて」と頼む。
やがてバー「鉄の槌」のホステスをしている京子を見つけ、旅館に誘いこむ伊木。京子は豊満な乳房の周りに三つの青い痣があった。
「噛む男がいるのよ」という京子の乳房を痣の上から力任せに握りながら、「掴んで...
時任謙作(池部)には出生の秘密があった。謙作は、父(中村)のドイツ滞在中、母(文野)と祖父との間に生まれた子供だった。幼馴染の愛子との縁談がご破算になったのも、この事が原因であった。
そんな彼は、放蕩を重ねる荒れた生活を送るようになった。謙作は、祖父の死以後、その妾であったお栄(淡島)と2人で暮していた。やがて、お栄を女として意識するようになっていた。
年齢も上で、実際には父であった祖父と交渉のあったお栄に、そんな気持を抱くようになった自分を持て余した謙作は、旅行に出ることを思い立った。
そこで彼は、尾道へ行くことにした。そして、謙作はお栄との結婚の決心を兄の信行(千秋)に書き送った。その時に、始めて出生の秘密を知らされたのである。
謙作の父はこの結婚話に激怒して反対し、お栄も謙作の申し出を固辞した。それを知って、彼は再び東京を去り京都へ向かった。
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